三浦大知から学ぶ、歌唱時の「佇まい」
今、ソロシンガーでこの方ほどエンターテイメントとして、
完成度の高いパフォーマンスができる方はいらっしゃらないのでしょうか?
今回の 先生は「三浦大知」さんです。
【史上最高の歌って踊れるシンガー】
冒頭の通り、「歌×ダンス」の二刀流という意味においては、
日本の音楽シーン史上、これほどまでに完成された方はいないと思います。
「もっと歌や、ダンスのうまい人はいるよ!」という反論をされる方もいっらしゃるかもしれません。確かに「歌のみ」「ダンスのみ」の単体では三浦大知さんよりも、実力的に優れている方がいらっしゃるかもしれません。(とはいえ、彼はどちらも超一流ですが。)
しかし、「歌とダンスによるライブパフォーマンスの完成度」という意味では、歌もダンスも10年以上修練していた私の目から見ても、海外の歌って踊れる系アーティスト代表のクリスブラウン、アッシャー、そしてあのマイケルジャクソンといった面々と比べて引けをとらない、いやそれ以上に実力があると思います。
(弁明:もちろん三浦大知さんの音楽性のベースにはそれらの海外アーティストの影響が多分にあり、その要素をうまく取り入れていますから、決して例に出した方々がアーティストとして劣っているという意味ではございません。アートやスポーツの世界は、前の世代を受け継ぎながら、日々進歩していくものです。)
さらには自らの楽曲の振付はもちらん、作詞・作曲・ライブ演出にも挑戦するなど、まさにアーティストとしてのその可能性をどんどん広げており、これほどのアーティストは向こう10年は出てこないのでは?と思ってしまいます。
【実は損をしている・・・?あなたの歌い姿】
さて、そんなすごい三浦大知さんから何かを学ぶのはすごく難しいのですが…これは我々も真似できる点だなと思うは、歌唱時の「たたずまい」、すなわち「見せ方」です。
歌は耳で聴くものですが、見せ方ってすごく大切なのです。。。例えば同じような歌の実力の方がいた際に、直立不動で歌っている方と、歌にあわせて身振りや表情をつけている方がいた場合、どちらがうまく見えるでしょうか?
当然「後者」ですよね。三浦大知さんは踊りのない歌だけの楽曲を歌うときにも、どんな表情で、どの方向を見るか、どのような身振り手振りをするか、といった点をつぶさに意識しているように思います。そう、一見踊っていないように見えて、踊っているのです。その小さな一挙手一投足こそが、聞き手に世界観をイメージさせるような感動的な歌を歌うにあたっての非常に大切な要素なのです。
しかし、一般の方がカラオケや人前で歌うときには、以下のようなケースをよく見受けます。
・緊張しすぎて、直立不動で無表情な人
・一生懸命すぎて、ずっと目を閉じてしまっている人
・自分の世界に入り込みすぎ、無意識に手や体を動かしてしまっている人
・歌詞の出るモニターにかじりついてしまっている人
せっかく上手に歌っていてもこれでは歌の世界観が台無し。。。
なんだか素人感も出てしまい、実にもったいないです!
【具体的な練習法】
ではそのような症状を解消するためにはどのような練習をするとよいでしょうか?
以下の方法をぜひ試してみてください!
1.まず自分の現状を知ることです。カラオケに行ったらスマホのカメラで自分の歌唱する姿を撮影してみましょう。その姿を客観的に見ることで、想像以上に不格好な自分にショックを受けるはずです。(私も最初はものすごく不格好で、一人で悶えてしまいました…)
2.参考にしたい好きな歌手のライブ映像を繰り返し見ましょう。プロの歌手が観客の方にどのような佇まいで歌を歌っているか、イメージを頭の中にインプットしていきます。必要に応じて撮影したり、メモをとってもいいかもしれません。
3.そのイメージを真似するように、カラオケやご自宅で歌ってみましょう。はじめはぎこちないかもしれませんが、意識していくことで少しづつ慣れていくと思います。すべてを意識できないかもしれませんが、まずは「モニターにかじりつかない」「手を不用意に動かしすぎない」など一つにフォーカスしながら注意していくといいかもしれません。その後、また「1」に戻り、改善したかどうかを検証ながら「2~3」と繰り返しながら、頭のイメージに近づけていきます。
いかがでしたでしょうか? 上記で歌のたたずまいが解消されれば、あなたの歌の魅力がぐっと増すはずです!
最後に念のため、大事なことをお伝えしておきますが、歌の見せ方は 「TPO」が大切です。歌のジャンルや、歌う場所、観客のテンションによって、適切なパフォーマンスは変わっていきます。カラオケで歌うのに、あまりに身振り手振りをつけては「ちょっと自己陶酔が過ぎる人」という感じも出てしまうので、そこは控えめに!
また、見せ方に正解はありません!(例えば平井堅さんのように、瞳を閉じながら一生懸命歌う姿が、表現として魅力的な方もいらっしゃいます…)そしてそれを探ることがあなたの歌い人としてのアーティスト性創造にもつながっていくのです。日々いろいろなアーティストを研究しながら、自分らしい見せ方を探ってみてくださいね♪